インスタグラムを見てると写真にウォーターマーク(署名やロゴの透かし)を入れている人をチラホラと見かけます。
中には素敵なウォーターマークを入れてる方もいて、自分でもやってみたいなと実際に↓のオリジナルのウォーターマークを作ってみました。
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※見易いように「PHOTOGRAPHY」の色を濃くしています |
というわけで、今回はウォーターマークの作り方のポイントと実際にどうやって写真投稿時にウォーターマークを入れるかを手短にお話ししようかと思います。
ウォーターマークを作ってみよう!
ウォーターマークを入れるにはまず当然入れるウォーターマークがないと始まりませんが、作るためにはどんな情報を使ってどんなデザインにするかを先に決めておく必要があります。
それらを決めておかないと作成するためのソフト・アプリを決められませんし、場合によっては作成しないでアプリで事前登録しておいた文字を入れるだけで良いかもしれません。
まずはウォーターマークの立ち位置を決めよう!
ウォーターマーク、写真に入れるとしてどの程度目立たせたいですか?
形は?
大きさは?
色は?
どんな情報を載せる?
どこに配置する?
どれもウォーターマークの立ち位置を先に決めておかないと決まりません。
写真の印象が変わらないよう控えめに添えるのか、控えめといってもどれくらいの塩梅にするのか。
はたまた盗用防止の為にあえて目立たせるのか、更にトリミング防止の為に写真中に満遍なく半透明で配置するのか。
今回ここで目指すのは、
写真の邪魔をしないように控えめに、しかし、小さ過ぎて細部が潰れてしまったり背景と同化し過ぎたりしないように、
できるだけシンプルかつ背景の写真と程よく切り離せるウォーターマークです。
ウォーターマークにはどんな情報を入れる?
ウォーターマークの立ち位置/方向性を決めたので、まずはさっそくどんな情報を入れ込むかを考えます。
インスタグラムなどで使われているウォーターマークには大体ザックリ次の情報のどれかが入っています。
- 投稿者の名前/アカウントID
- ブログなどの名前やURL
- ロゴマーク
- ©マークや投稿年などのコピーライト表記
- 「Photo by」や「Photography」などの誰が撮影者なのかを強調する文言
- カメラやレンズなどの機材名
- 撮影場所
今回は投稿者の名前とロゴマーク、「Photography」の文字列を使用してウォーターマークを作ることにしました。
ウォーターマークの叩き台を作成します
では選んだ情報を上手くデザインしてウォーターマークの叩き台を作ります。この時、ウォーターマークはできるだけ大きく作っておき、実際に写真に入れる際にサイズを調整するようにした方が良いでしょう。ここで気にするのは縦横比のみで大丈夫です。
※ちなみに使用したソフトはフリーのベクタードローソフトであるInkscapeです。
まずは情報に優先順位を付け、優先度の一番低い「Photography」は小さめにするように決めました。(その代わり全部大文字に変更)
次にウォーターマークの形状はより細長い方が目立ち難いと考え、ロゴマークと名前を横に並べ、その下の隙間に「Photography」を配置しました。
最後に色は薄い色(白など)か濃い色(黒など)だと目立ち辛く、単色の方がごちゃごちゃしないだろうということで、一旦濃い色(このブログでも多用している藍色)を採用しました。
ついでにフォントも可読性が高くスリムで品よく見えるフリーフォントを見繕いました。
で、できたのがこちら。
ちなみにロゴマーク自体も新規でデザインし直しており、採用したのは3代目(本当は4代目ですが一旦採用した3代目はロゴマークの内容が見合わなくなったのでお蔵入り)です。
初代はレンズの絞りをイメージしてデザインしましたが、細か過ぎて縮小すると見事に細部が潰れてしまいました。あと絞り羽根の三角形が目立ち過ぎました。
2代目は以前使用していたアイコンを元にしてデザインしましたが、目鼻が妙に目立ってしまったのでお蔵入り。
3代目でようやく目立たなくなったので本採用となりました。
叩き台を元にウォーターマークを調整しましょう
それでは叩き台を使って色や配置を調整していきます。
試しに出来上がった叩き台を写真に入れてみると、問題点が3点ありました。
- 明るい背景だと見え易いが目立ち過ぎ、暗い背景だとそもそも見えない
- 文字同士が近すぎて判読し辛い
- 全体的に横幅が短いためズングリしている
- 白系の色で縁取る
- 暗い背景では見え易くはなっても明るい背景では目立ち過ぎのまま
- 縁と色を入れ替える?
- 今度は明るい背景で縁が目立ち過ぎたので×
- なら縁を薄くする?
- 基本的に良さそうだけど背景が砂地などの粒状感のある場合だと同化し過ぎるので×
- 入れ替えた状態で縁をなくす(=色を白系の色にする)
- 今度は明るい背景で見えなくなるので×
- 文字の間隔を開ける
- ↑の対処で必然的に横幅が長くなって解消
残りの1の問題を解決するためにどうしたかというと、目立ち過ぎるよりも見えない方が今回目指すウォーターマークとしては正解なので白系の色に変更し、元の色の方を縁ではなく背景色として半透明(不透明度25%)で配置しました。
そうすることで、暗い背景ではそもそも半透明の背景色はほとんど目立たずロゴと文字だけが程よく浮き上がり、明るい背景でも半透明であるため若干存在感がある程度でまあギリギリ悪目立ちはせず、しかしロゴと文字もいい具合に浮き上がるようになりました。粒状感のある背景でも半透明のフィルムを噛ませてるような状態なので同化することもないです。
またこのとき「PHOTOGRAPHY」には背景色を付けないことで判読性に差を持たせ、情報の優先度を明確にするようにしています。
その結果が冒頭にもありました以下のウォーターマークになります。
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※見易いように「PHOTOGRAPHY」の色を濃くしています(再掲) |
ウォーターマークを写真に入れてみよう!
さてウォーターマークはできました。
でもこれどうやって写真に入れて投稿しますか? 大抵のSNSには写真のアップロード時にウォーターマークを入れてくれるなんて機能はないんです。あったらすごい便利な気もしますが、そもそもウォーターマーク入れる人は少数派だと思うので望み薄ですね。
なので基本PCなりスマホなりでの画像編集が必要になりますが、一つとってもおすすめな方法があるんです。
それがスマホ版の「Photoshop Express」を使う方法です。
このアプリ何が良いかというと、アプリ内での編集結果保存操作時に事前に指定した位置に事前に指定した不透明度と比率(おそらく写真の横幅の50%に対するウォーターマークの横幅)で自動でウォーターマーク(透かし)を入れてくれるんです。
これはつまりスマホでSNS上に投稿した写真を閲覧する際、基本的にどんな写真でもスマホの画面上に表示されるウォーターマークの大きさが一定になるということです。やたら大きくなって目立ったり小さくなり過ぎて判読不可能になることがないんですね。
ちなみにこのアプリの透かし機能、作成したウォーターマークの画像だけではなく任意の文字を入れることもできるので、一々ウォーターマークの画像とか作らないで名前だけ簡単に入れたいっていう場合でも使えると思います。
但しフォントや文字色は固定のようなので、そこが気に入らない場合はウォーターマーク専用のアプリを使用するのもいいのではないでしょうか? 例えば(使い込んではいないのですが文字だけならこれでも良さそうだなと思っていた)こちら↓
ウォーターマークの使用例
最後にウォーターマークの使用例を載せておしまいです。
※Photoshop Expressの透かし機能の設定は以下。
- 配置:右下
- サイズ:40%(=写真横幅に対して20%の大きさ)
- 不透明度:80%
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