以下のインタビュー記事で富士フイルムの画質設計担当の方が次ように言われていました。
フィルムシミュレーションでは元々撮像センサーが持っているノイズ特性をフィルムシミュレーションごとに調整し、バランスさせています。
クラシックネガでグレイン・エフェクトの粒度を大にして、強度は強に、そしてシャープネスはマイナス側の最大にすると「映え」る感じがします。
フィルムシミュレーションのACROSがノイズに特殊な処理を行っているのは有名な話ですが、他のフィルムシミュレーションでも何かしらの独自処理が行われているというのはとても興味深いですね。
また、グレイン・エフェクトにシャープネスが効くってことが目から鱗でとても面白く感じたのですが、
「それならばシャープネスと同様に画質に影響を与えるノイズリダクションもグレイン・エフェクトに効果を及ぼすのかな?」
ということに思い当たったので、グレイン・エフェクト,シャープネス,ノイズリダクションの関係について調べてみました。
検証条件
次の条件で検証を行いました。
- ISO:200,400,800,1600,3200,6400,12800
- フィルムシミュレーション:クラシックネガ,ACROSスタンダード
- グレイン・エフェクト:全パターン
- シャープネス:-4,0,+4
- ノイズリダクション:-4,0,+4
上記の計630パターン+それ以外のフィルムシミュレーションについて
- ISO:800,グレイン・エフェクト:OFF
- シャープネス:0,ノイズリダクション:0
- ISO:800,グレイン・エフェクト:強小
- シャープネス:0,ノイズリダクション:-4
- シャープネス:0,ノイズリダクション:+4
- シャープネス:-4,ノイズリダクション:0
- シャープネス:+4,ノイズリダクション:0
の5パターンずつ。
この5パターンに絞ったのは最初の630パターンで最も違いが判り易かったのがこの組み合わせだったので。
それでは結論
高感度ノイズの違いは正直個人的には良く分からなかったです。
自分には辛うじてACROSの粒状感が分かるかな?程度の感度しかないのか、検証シーンが適切でなかったのか。
それはともかくとして、一部のフィルムシミュレーションを除いてノイズリダクションはグレイン・エフェクトに効果を示さないことを確認しました。
正確には、おそらくですが次の順番で処理を行うようです。
ノイズ処理⇒ノイズリダクション⇒グレイン・エフェクト⇒シャープネス
以下はクラシックネガでのサンプル
ノイズリダクションの強弱ではグレイン・エフェクトに違いは見られません(※)が、シャープネスの強弱ではグレイン・エフェクトに違いが生じています。
※正確にはグレイン・エフェクトのパターンは異なりますが、再現像ごとに異なる乱数で生成されるものの為、ここでは掛かり具合が変わらないという意味です。
ただ、話はこれでは終わりません。
ACROSだけは全く異なる結果となります。
ACROSは特殊処理
それではACROSの結果を見てみます。
ACROSのみノイズリダクションはグレイン・エフェクトにも効果を及ぼします。
よって、おそらく次の順番で処理が行われているようです。
ノイズ処理⇒グレイン・エフェクト⇒ノイズリダクション⇒シャープネス
なお、グレイン・エフェクトの粒度が大の場合はノイズリダクションの効きが弱いのですが、これはおそらく「ノイズリダクション自体の能力が粒度の小さなノイズにのみ作用する」ものだからだと思われます。











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