イイカンジの高速写真閲覧環境を求めて

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カメラを買うと(買わなくても)写真が溜まる溜まる。
ので写真の整理選別が必要になってまいりました。
当記事では、Windows環境で大量の写真を一気にざざざざざぁ~っと連続表示して要らない写真を削除したり良い写真と微妙な写真を振り分けたりするのに良さそうなソフトを探します。

単表示の写真ビューアを探す

有名どころの写真ビューア用ソフトにはフォルダツリーとファイル一覧と画像プレビューの3ペイン表示なものが割とあるのですが、今回探したいのは写真単体を表示するタイプのビューアです。
求める性能は以下。
  • 動作が軽快(高速起動/高速表示)
    • Rawファイルの表示も高速(内蔵サムネイル情報呼び出し)
    • フィルムストリップ表示までしてくれたら最高
  • 前後の写真への移動が高速
  • 前後のフォルダの写真にも特殊な操作をせずにシームレスに移動可能
    • フォルダが変わったことを通知してくれると尚良し
  • ショートカットキーもマウスジェスチャーも細かく設定可能
  • 事前に設定した複数の別フォルダに振り分け可能
  • exif情報を表示可能
    • できればメーカー固有の情報(メーカーノート)も
    • 表示できる項目は選択できると嬉しい

MassiGra

確認したものはVer. 0.45
今現在メインで使用しているビューアです。
上の求める性能一覧はこのビューアをベースにして作成したものなので、性能は以下の通りに割と要求を満たしています。
  • 動作は軽快でRawファイルの表示も高速(Susieプラグイン利用)
  • 前後の写真への移動が高速(縮小方法がSimpleの場合)
  • 前後のフォルダの写真に移動可能
    • フォルダが変わったら音を鳴らしてくれます
    • 同一ドライブ内なら低階層だろうが同階層だろうが上階層だろうが問答無用で探索して移動してくれます
  • ショートカットキーもマウスジェスチャーも細かく設定可能
  • 事前に設定した複数の別フォルダに振り分け可能(最大10フォルダ設定可能)
  • exif情報は一切表示できない
基本的に不満はないのですが、exif情報表示の需要が高まったためイイカンジのものに乗り換えたい訳です。

Honeyview

確認したものはVer. 5.32
『写真ビューア オススメ』で調べると「表示も速いしexifも一緒に表示されるしおすすめ!」って単独紹介記事が引っかかる引っかかる。
なので若干胡散臭さを感じつつもお試しすると、以下な感じでした。
  • 動作は軽快でRawファイルの表示も高速
  • 前後の写真への移動は高速寄りだが切り替わった瞬間は低画質なので正直微妙(低画質にしない設定はあるがそれだと表示が遅めになる)
  • 前後のフォルダの写真には初期フォルダと同階層以下のフォルダ限定で移動可能だが、移動先フォルダの先頭の写真に移動してしまうので前のフォルダに行く場合の使い勝手は悪い
  • ショートカットキーもマウスジェスチャーもまあまあ色々設定可能(設定数に上限あり)
  • 事前に設定した別フォルダに振り分け可能(設定できるのは2つだが、うち1つはコピーしかできない)
  • exif情報は表示可能だがメーカーノートの表示や表示項目の選択はできないし写真にオーバーレイされるので表示しっぱなしは微妙
……微妙なライン。

QuickViewer

確認したものはVer. 1.1.8
検索キーは思い出せないけど、たまたま検索結果に引っかかって興味を持ったこちらのソフト、Quickと名乗ってるがその性能は?
  • 動作が軽快だがRawファイルは直接表示させようとしてるのか低速
  • 前後の写真への移動は高速通り越して爆速
  • 前後のフォルダの写真には指定フォルダと同階層のフォルダ限定で移動可能(サブフォルダの写真も一緒にまとめて表示)
  • ショートカットキーもマウスジェスチャーも細かく設定可能
  • 別フォルダへの振り分けは不可
  • exif情報は表示可能だがメーカーノートの表示や表示項目の選択はできないし、シャッタースピードが小数点表示なので微妙
んー、前後の写真に気持ち悪いくらいの速さで移動できるしフォルダ移動の癖に目を瞑ればイイカンジ……に見えるかもしれないけれども、フォルダ移動自体がとんだクセモノ。
例えば前のフォルダが無いのに気付かずに前に戻ろうとするとスッと落ちる、かと思えば延々と先頭フォルダをループし続ける場合があったり挙動が安定しない。
取り敢えず現状ではフォルダ移動を封印して、未整理の写真を閲覧・削除したい場合とかの限定条件下のみで使用する分には良さそう。
開発も止まっていなさそうなのでバージョンアップでの改善に期待といったところです。

NeeView

確認したものはVer. 37.1
以前MassiGraのサブに使っていたのですが、最近は全然使っていなかったので最新版を取得し直してお試しした結果が以下の通り。
  • 動作はそこそこ軽快でフィルムストリップ表示もできRawファイルの表示も高速(Susieプラグイン利用)
  • 前後の写真への移動は事前読み込み機能があるので高速だと思っていましたが、そもそもの読み込み速度が微妙なのでちょっと厳しいものがあります
  • 前後のフォルダの写真には指定フォルダと同階層のフォルダ限定で移動可能(サブフォルダの写真も一緒にまとめて表示)
  • ショートカットキーもマウスジェスチャーも細かく設定可能
  • 別フォルダへの振り分けは不可
  • exif情報は表示可能だがメーカーノートの表示や表示項目の選択はできない
のんびり鑑賞する分にはいいんじゃあないかな?!
フィルムストリップ表示は非常に魅力的だけれども、ホイール回転で次画像に移る際は非常に繊細に制御しないと画像スキップさせてしまっていて更にそのことに気付かないことが多々あったので使わなくなっていたことを思い出しました。
フィルムストリップ表示は画像管理/RAW現像ソフトに割と搭載されてる機能なのでそっち使えばいいかな?

やっぱりexif情報+αを確認したい!

結局現在使用中のMassiGra(サブでQuickViewer)に落ち着きそうなのですが、exif情報が見れないのが不便ですし、メーカーノート(何のフィルムシミュレーションを使っているか)も見たいわけです。
しかし幸いにもMassiGraは外部プログラムを登録できるので、exif情報+メーカーノートを表示できるソフトを呼び出したらいいわけです。

ExifTool

exif情報の表示編集で検索をかけると必ず出てくるソフト。
別ツールを使用すればGUIでの表示も可能だけれども、基本的にはCUI。
exif情報もメーカーノートもなんでも表示できますが、そのまま呼び出すと大量の情報が表示されて可読性が悪いです。
なので必要な情報のみをリスト形式に整列して表示できるように以下のような感じのバッチファイルを作成してMassiGraに登録しました。
が、なんかちょっと起動が遅い……?
@echo off

REM 引数無しの場合は終了
if %1=="" exit

REM ウィンドウサイズ変更
mode con: cols=60 lines=9

REM カレントディレクトリをバッチファイル位置(=exiftoolの場所)に移動
cd /d %~dp0

REM CMDコードページをUTF-8に変更(現在コードページは環境変数ACTIVE_CPに待避)
for /F "tokens=2 delims=:" %%P in ('chcp') do set ACTIVE_CP=%%P
chcp 65001 > NUL

REM ローカルで遅延環境変数有効化
setlocal ENABLEDELAYEDEXPANSION

REM EXIF表示
for /F "tokens=1,2 delims=:" %%Q in ('exiftool -lang ja -model -lensmodel -focallength -focallengthin35mmformat -iso -fnumber -exposuretime -filmmode %1') do (
set EXIFTAG=%%Q              
set EXIFTAG=!EXIFTAG: =!
set EXIFTAG=!EXIFTAG:画像入力機器=カメラ!
set EXIFTAG=!EXIFTAG:LensModel=レンズモデル!
set EXIFTAG=!EXIFTAG:35mm=35mm!
set EXIFTAG=!EXIFTAG:ISO=ISO!
set EXIFTAG=!EXIFTAG:F=F!
echo !EXIFTAG:~0,14! : %%R
)
endlocal
pause > NUL

REM CMDコードページを元に戻す
chcp %ACTIVE_CP% > NUL

REM ウィンドウサイズ変更
mode con: cols=88 lines=24

JpegAnalyzer Plus

もうちょっと起動の早いの無いかと色々ソフトを探しては試していたところ、かなりいい線云っていたのがこちら。
まず呼び出してから情報が表示されるまでが爆速
exif情報もメーカーノートも表示できますし、メーカーノートはiniファイルを弄れば表示できる内容を絞り込めるしカスタマイズもできるという優れもの。
新フィルムシミュレーションが搭載された場合も自分で修正するだけで即対応できます。
exif情報の絞り込みはできませんが、exif情報の表示をOFF,要約表示をONにすれば必要情報はあらかた簡易表示してくれるため、まあいいかなと。簡易表示部分はリスト表示してくれないけれども。

結論

閲覧は基本MassiGraで。
情報を確認したいときは、取り敢えずとにかくフィルムシミュレーションだけ確認できればいいやって場合はJpegAnalyzer Plusを、きっちりリスト形式に整列して表示させたいって場合はExifToolっていう風に使い分けようかと思います。

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