Xマウントフィルターレンズ(X-Mount Filter Lens)XM-FLのシルバー買っちゃいました。
XM-FLって胸キュン?
XM-FLのスペックは以下の通り。
- 焦点距離:24mm(35mm換算で37mm)
- 絞り:F8固定
- 撮影距離範囲:1m~∞のパンフォーカス
しかし、厚さは21mmで重さも32gと今まで使っていたXF18-55mmF2.8-4 R LM
OIS(レンズカバーやフィルター除いて厚さ:70.4mm,重さ:310g)と比べるとあってないようなものなので、携行し易いし小さなバッグにも余裕で入るしで普段持ち歩くのに凄い良い!
とはいえほぼ同じ厚さ重さのレンズなら他にXF27mmR2.8(レンズカバーやフィルター除いて厚さ:23mm,重さ:78g)なんていうのもあります。
写りはもちろん良さそうですし画角的にもそちらの方が好みですが、それでもXM-FL選んだのはただひたすら安かったから(購入当時の値段比は大体1:5)。
あとはどうせちゃんとした単焦点レンズ買うなら絞りリング付いてて欲しいし無いならもう潔く絞り固定でっていう割り切り。※でもいつかは欲しいよね?
あとサードパーティー製でUtulensというのもありますが、絞りがF16固定でちょっと暗すぎるしマウントアダプターの精度が結構微妙だったりするっていう話も聞いたのでそちらも見送りです。※しかも購入当時はXM-FLより高く、そもそも品切れだった
ついでにXM-FLはレンズカバーとプロテクトフィルター,クロスフィルター,ソフトフィルターをリボルバー形式で切り替える形式のため、レンズカバーを別途持ち歩かないで済むので紛失の心配なしです。※クロスフィルターとソフトフィルターはおまけくらいに考えてます。
X-Pro3+XM-FL⇒写ルンです
抜群の携行性と安さでXM-FL選びはしましたが、絞り値は固定だし寄れないし写りはきっとそれなりです。
ならこのレンズはどう使おうかと考えたとき、購入を見送ったUtulensのことを思い出しました。
Utulensはその名の通り富士フイルム「写ルンです」のレンズを再利用したレンズです。
XM-FLもUtulensと似たような性質のレンズなので、それなら「写ルンです」っぽい写りをする設定にして使えば面白いんじゃない?
「写ルンです」のスペック確認
現行販売中の「写ルンです」は「写ルンです シンプルエース」の1種類のみ。
そのスペックを確認すると以下の通り。
- フィルムサイズ:35mm
- ISO感度:ISO400
- 焦点距離:32mm
- 絞り:F10固定
- シャッタースピード:1/140s固定
- 撮影距離範囲:1m~∞のパンフォーカス
「写ルンです」のスペックをできるだけそのまま再現してみたが……?
これをX-Pro3+XM-FLで再現させると、一旦こんな感じになりました。
写ルンです シンプルエース | X-Pro3+XM-FL | |
ISO感度: | ISO400 | ISO400 |
焦点距離: | 32mm | 24mm(37mm) |
絞り: | F10固定 | F8固定 |
シャッタースピード: | 1/140s固定 | 1/250s |
撮影距離範囲: | 1m~∞ | 1m~∞ |
ISO感度と撮影距離範囲は同じにできましたが、焦点距離と絞りは固定値のため諦め。
加えてシャッタースピードの1/140sは設定ができないため、近似で一旦1/160sにした後に絞りの差2/3段分だけ早くして1/250sに。
これで両者のEV値はほぼほぼ同じ12になりました。
あとは画質設定をなんか何となくそれっぽい感じで以下の感じに。
フィルムシミュレーション: | クラシックネガ |
グレイン・エフェクト: | 弱・小 |
カラークローム・エフェクト: | OFF |
カラークローム ブルー: | OFF |
ホワイトバランス: | 5500K |
ダイナミックレンジ: | 100% |
Dレンジ優先: | OFF |
トーンカーブ: | H:-1 S:-1 |
カラー: | -1 |
シャープネス: | +1 |
ノイズリダクション: | 0 |
明瞭度: | 0 |
- ネガフィルムだからフィルムシミュレーションは当然クラシックネガで!
- フィルムっぽさ出すならグレインエフェクトは薄く小さく入っていればいいかな?
- 「写ルンです」は自動で設定が勝手に変わったりしないんだからオート気味に決定される設定は軒並みOFFで!
- ホワイトバランスはフィルムと(きっと)同じ5500Kで固定だ!
- ネガフィルムは軟調気味っていう話だからトーンカーブは寝かせ気味で!
- 後はお好みで~
丁度設定終わったくらいに宅急便でXM-FLが手元に届いたので、ワクワクウキウキ意気揚々と早速試写を行いました。
うーん……なんか……雨天だったということはありますが、それにしてもかなり暗い写りです。
もちろんEV値が12なので雨天ではキツイのは分かってはいたのですが、写ルンですって雨の日こんなに暗い暗い写真になってましたっけ?
設定ISO値の問題?
イヤイヤこれ暗すぎるなーって思っていた時、ふと思い出した口コミがありました。
- フィルムの感度とセンサーのISO値は必ずしもイコールではない
- 富士フイルムのISO値は数値通りじゃないからあまり信用していない
正直グラフの読み方がよく分からなかったのですが、記事の内容を鵜呑みにして色々な機種のグラフと比較して考察するに、同じAPS-Cサイズの機種と比べると只でさえ1〜2段ほど暗いのにISO320以上だと更にもう1段暗くなる?!
なるほどこれかぁ!と早速ISO感度をISO800〜1600に変えて試写。
ISO1600 ↓↓↓↓
ISO800 ↓↓↓↓
雨は上がってそこそこ明るいお昼の曇り空になったという事もありますが、大分いい具合の露出にはなりました。
でもなんかグレインエフェクトが効いてる部分が汚い感じがします。
(縮小リサイズで目立たなくなってますが)
調べてみるとグレインエフェクトの粒度は大きい方がフィルム感が増すみたいなので、そのように設定を補正しておきましょう。ファイルサイズも若干小さくなって一石二鳥です。
しかしグレインエフェクトの件はさておき、ISO800でもISO1600でも露出のちょうどいいのも明るすぎるのも暗すぎるのも混在していてまだまだ安定性に欠けてます。
まあ露出固定なので当然……イヤイヤ写ルンですは露出固定なのに多少明るかろうが暗かろうがそんなことお構い無しにそれなりに見れる写真が現像プリントされてくる筈……現像……あっ!
X-Pro3(デジカメ)って撮影+現像機だよね?!
もちろんJpeg出力する設定の場合の話ですが、デジカメって撮影から現像までの工程を一手に担っていましたねそういえば。
写ルンですは当然撮影しかしないので、お店に行って現像+プリントしてもらうっていう工程があるのですが、そのことがすっぽり頭から抜けていました。
なら現像してプリントしてもらう工程でなにか補正処理とかしてるんじゃないか?ということで調べたところ、案の定自動補正で露出とか諸々いい具合に補正してくれている模様。
ならばX-Pro3でも内部で自動補正的なことしましょうよ
以上鑑みて設定を見直した結果がこちら。
写ルンです シンプルエース | X-Pro3+XM-FL | |
ISO感度: | ISO400 | AUTO(ISO160~3200) |
焦点距離: | 32mm | 24mm(37mm) |
絞り: | F10固定 | F8固定 |
シャッタースピード: | 1/140s固定 | 1/500s |
撮影距離範囲: | 1m~∞ | 1m~∞ |
フィルムシミュレーション: | クラシックネガ |
グレイン・エフェクト: | 弱・大 |
カラークローム・エフェクト: | 弱 |
カラークローム ブルー: | 弱 |
ホワイトバランス: | 5500K |
ダイナミックレンジ: | AUTO(100% or 200%) |
Dレンジ優先: | OFF |
トーンカーブ: | H:-1 S:-1 |
カラー: | -1 |
シャープネス: | +1 |
ノイズリダクション: | 0 |
明瞭度: | 0 |
ISO感度を広めに取ったオートにし、その代わりにシャッタースピードを1段速くして手振れ抑止。
カラークローム・エフェクト,カラークロームブルー,ダイナミックレンジはなんかいい感じに補正されるように修正。
グレイン・エフェクトは調べると粒度を大きくした方がフィルムっぽさが増すそうなので粒度のみ変更。(強度は弱の方がエフェクト五月蠅過ぎずJpegのデータサイズも若干少ない傾向なので弱のままで)
しかし少しは写ルンですらしさを残すため、ホワイトバランスとトーンカーブの設定は据え置き。それに伴いトーンカーブを自動で補正するDレンジ優先もOFFのままになりました。
試写してみるとこんな感じ。
うん、いいのでは?
これで無限写ルンですとして気軽にどんどん撮って楽しめそうです。
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