この投稿を含む今まで見つけてきたX-Pro3のTIPSを新規ページに再編しました。
以降は上記ページを更新していこうと思いますので、この投稿のメンテナンスは終了いたします。
以下に跡地として最終版を残します。
X-Pro3を扱ってると時々(これ何だろう?/どういうことかわかり辛いなぁ)って思うようなことに行き当たるのですが、それを答え共々書き出して一覧化してみました、備忘録代わりに。
Q:シャッタースピードダイヤルの×印ってなにもの?
マニュアル露出の練習をするようになってシャッタースピードダイヤルを多用するようになると、必然的にダイヤルに記載された目盛もよく目にするようになる訳ですが、ある時ふと思いました。
この250の隣の×印(X印?)ってなに?
A:フラッシュ同調速度の上限値
まず最初に他のXシリーズや中判のGFXシリーズにも×印あるかを調べるとX-E2以降のシャッタースピードダイヤルを搭載したレンズ交換式カメラ全部にあるのを確認。X-Pro1,X-E1及びX100シリーズにはなし。
じゃあ他のメーカーのシャッタースピードダイヤルを持った機種だとどうだろうと調べてみると、
- LUMIX DC-LX100M2 ⇒ なし
- Leica (多分M9という機種)⇒×印はないけれどもどこかで見たような稲妻矢印?がある
これはもしかしなくても昔のフィルムカメラ時代からあるマークだろうとアタリを付けて見つけたのがこちら。
なるほどフラッシュ。
はい、Leicaのどこかで見たような稲妻矢印はまんまフラッシュの記号でしたとさ。
あとXシリーズの×印とフラッシュ同調速度について確認していると、X-T1なんかの古い機種や購入候補だったX-T30やX-E3などはフラッシュ同調速度が1/180以下なので、X-Pro3などとは異なり変則的に180なんて目盛が設置されてることに気付きました。
これ大体半段くらいだと思うのですが、手探りでシャッタースピード1段下げようと思ったのに半段しか下がってなくて露出オーバー気味に……何てこと起こってたかもしれないからやっぱりX-Pro3選んでてよかったよかった?
X100シリーズに×印が無いのはレンズシャッターだから全範囲でフラッシュ同調できるからかな?
Q:【ダイナミックレンジ】と【Dレンジ優先】って何が違うの?
Dレンジってダイナミックレンジのことでしょ?何が違うの??って思ったので整理してみました。
A:Dレンジ優先=ダイナミックレンジ+シャドウトーン+ハイライトトーンの自動調整
って取扱説明書にまんま記載されてました。
おそらくDレンジ優先がOFFでダイナミックレンジ100%,弱で200%,強で400%相当だと思うのですが、AUTOは……どうなんでしょう?
ダイナミックレンジのAUTOは100%か200%で自動調整ですが、Dレンジ優先では100%から400%まで使ったりするのかな?
【2020-07-15追記】
Dレンジ優先では100%から400%まで使用している模様。
と云うかダイナミックレンジ+シャドウトーン+ハイライトトーンの自動調整ではありますが、X
RAW
STUDIOで設定を変更して比較する限りどうも手動で選択できる設定よりも細かく広く調整している?
Q:【測光&フォーカスエリア連動】連動条件は?
取扱説明書には以下の通りの記載があります。
ONにすると、フォーカスモードがSまたはCのときにフォーカスフレームの位置に連動して測光します。
これだけだと細かい条件の場合の動きが良く分からなくて、例えば
- AFモードがゾーンで測光モードがスポット
- AFモードがシングルポイントで測光モードがマルチ
みたいな場合でも連動するのかを確認してみました。
A:AFモードがシングルポイントかつ測光モードがスポットの場合のみ連動【2021-04-05訂正】通常時は《フォーカスモードがS/C》かつ《AFモードがシングルポイント/ゾーン》かつ《測光モードがスポット/マルチ》の場合に、フォーカスチェック時は拡大範囲にほぼ無条件(未AEロック時のみ)で連動する
今までずっとマルチ測光の場合は連動しないものとばかり思ってましたが……。
逆光で全体的に暗い中に一部太陽の光の明るい部分があるシーンで、珍しくマニュアル露出以外(絞り優先)でOVF+ERFを覗いてたのですが、明るい箇所をERFで拡大表示して大体ピントを合わせた後にERFを全体表示に切り替えると、測光モードがマルチ測光だったにも関わらず露骨に露出が変わったんです(明るかった画面がすっと暗くなった)。
え?っと思って色々試してみると、どうもフォーカスチェックの拡大表示をするとフォーカスモードが何であっても/測光モードが何であっても/【測光&フォーカスエリア連動】がOFFであっても拡大表示位置や拡大表示倍率に応じて露出が変わることが確認できました。
(フォーカスモードがCの場合とAFモードがシングルポイント以外の場合はフォーカスチェック自体ができない)
で、その過程でフォーカスモードがSかCならAFモードがシングルポイントかゾーンで測光モードがスポットかマルチならフォーカスエリアに測光が連動していることを確認しました。
正確には測光モードがマルチの場合はフォーカスエリアを重視したマルチ測光という感じの動きになるようです。
ERFでの拡大表示を多用するので、基本的にシングルポイントでマルチ測光だとわざわざ測光モードの切り替えをしないでいいのでとても便利ですね。
【2021-04-14追記訂正】
フォーカスチェックでの拡大表示時の露出についてですが、シャッターボタン半押しなどでAEをロックすると露出値は未拡大の状態(=フォーカスチェック前の状態)に戻るようです。
- 例1‐絞り優先AE(=シャッタースピードがA)の場合にAEロック:
- 露出補正表示/ゲージ⇒そのまま
- シャッタースピード⇒変化
- 例2‐マニュアル露出の場合にAEロック:
- 露出補正表示/ゲージ⇒変化
- シャッタースピード/F値/ISO値⇒そのまま
なので、フォーカスチェック時の露出値はどちらかというとマニュアル露出時に真価を発揮しそうです。
もちろんAE時でもフォーカスチェックする箇所が見え易くなるという利点があるのですが。
Q:富士フイルム純正の交換レンズの仕様【撮影距離範囲】にはなぜ標準とマクロの2種類あるの?
どのレンズを買えばいいのか仕様表とにらめっこして色々比較していた時、最短撮影距離を比較対象に含めようと思って調べてみたら困惑しました。
だって撮影距離範囲(≒最短撮影距離)に標準とマクロの2種類記載されているレンズがあって、それぞれ最小距離が違ったりするんですもの。これどっちの値で比較すればいいの?特に標準とかマクロとか記載のないレンズがあるけれどもマクロって何か特殊な条件が必要とか専用機種でしか使えなかったりとかしない??って不安にもなります。
↓標準とマクロの2種類記載
↓特に記載なし
A:富士フイルムXシリーズの初期のカメラには標準モードとマクロモードをカメラ本体側で切り替える設定があったため(現行機では「最短撮影距離は小さい方の数値を参照すればよい」くらいの認識でOK)
当時は結局(まあX-Pro3ならきっと大丈夫だろう……)くらいの感じで一番最小距離の小さいものを最短撮影距離として比較したのですが、結局それで問題ないみたいですね。
調べてみると富士フイルムXシリーズの初期のカメラはAFの範囲を制限する(≒フォーカスリミッターを設ける)ことでAF速度を稼いだり消費電力を抑えたりするために、標準モードとマクロモードをカメラ本体側で切り開ける設定があったのだとか。
調べてみると富士フイルムXシリーズの初期のカメラはAFの範囲を制限する(≒フォーカスリミッターを設ける)ことでAF速度を稼いだり消費電力を抑えたりするために、標準モードとマクロモードをカメラ本体側で切り開ける設定があったのだとか。
しかし最近の機種(X-A2以降)では標準モードとマクロモードの切り替え設定は不要となってオミットされたようですし、X-T1などファームウェアのアップデートで切り替え設定がオミットされた機種もあるようです。
その為だと思いますが、新しいレンズの仕様表には標準とマクロの書き分けがありません。
ちなみに、X-Pro3からは自前でフォーカス範囲を指定できるフォーカスリミッター機能が搭載されました。
ちなみに、X-Pro3からは自前でフォーカス範囲を指定できるフォーカスリミッター機能が搭載されました。
Q:プログラムシフトを使用できない条件は?
これは普通に取扱説明書に記載されているものですが、よく忘れるので本当に備忘録代わりに。
A:ダイナミックレンジの設定がAUTOの時など
上記のほかにTTL自動調光機能付き外部フラッシュ使用時と動画撮影時。
Q:ホワイトバランスのプリセットの色温度は?
パンフォーカスレンズ(XM-FL)を手に入れたので写ルンです風の設定を模索していました。
で、デイライトタイプのフィルムは色温度5500Kを想定しているとのことだったのでホワイトバランスを色温度指定で5500Kにしたのですが、これをお試しでタングステンタイプのフィルムと同じ3200Kですとか中間の4350Kですとかも試してみようと。
ただそのために色温度を変更するのがすごく手間だったので、ホワイトバランスの項目にプリセットされているものの中から色温度の近いものを選択できれば手間もかからないなと思ったのですが、どのプリセットがどれくらいの色温度なのかはどこにも記載がありません。
ただそのために色温度を変更するのがすごく手間だったので、ホワイトバランスの項目にプリセットされているものの中から色温度の近いものを選択できれば手間もかからないなと思ったのですが、どのプリセットがどれくらいの色温度なのかはどこにも記載がありません。
A:以下を参照(AUTOは特殊,水中は青かぶり軽減)
仕方がないのでRAW現像ソフトで実際にそれぞれのホワイトバランスのプリセットと色温度指定(5500K,3200K,4350K)で撮影したRAWファイルを読み込み、それぞれの色温度を調べてみました。
尚使用したRAW現像ソフトは【Capture One Express for Fujifilm 20.0.4】です。
- AUTO -> 不定
- 晴れ -> 5064K
- 曇り -> 5943K
- 蛍光灯1 -> 6537K
- 蛍光灯2 -> 5024K
- 蛍光灯3 -> 4176K
- 電球 -> 3006K
- 水中 -> 不定
- 色温度設定 - 5500K -> 5523K
- 色温度設定 - 4350K -> 4369K
- 色温度設定 - 3200K -> 3205K
色温度設定で設定した色温度とRAW現像ソフト上での色温度の差からざっくり考えると、【晴れ(デイライト)】が5050Kで【電球(タングステン)】が3000Kとフィルムを意識して設定するとちょっと低くなるようですね。
また面白いのが【水中】で、一定の色温度になることはありません。傾向としては【AUTO】よりは低い色温度になるようですが、場合によっては【AUTO】よりも高い色温度になります。
また面白いのが【水中】で、一定の色温度になることはありません。傾向としては【AUTO】よりは低い色温度になるようですが、場合によっては【AUTO】よりも高い色温度になります。
取扱説明書には以下の通りの記載がありますので「【AUTO】の青かぶりオート軽減版」みたいな使い方ができるかもしれません。
水中での撮影を想定し、青かぶりを軽減します。
補足:ちなみに、こんな記事もありました。
……これは強いこだわりがないのならば【AUTO】を使うのが一番いいのでは?
取扱説明書もそう言ってますし。
取扱説明書もそう言ってますし。
通常の撮影では、AUTOをおすすめします。
Q:【カラークローム・エフェクト】系の設定がモノクロ系のフィルムシミュレーションの場合でもグレーアウトしないんだけど?
【カラー】設定はグレーアウトされるのに、【カラークローム・エフェクト】や【カラークローム
ブルー】はどうしてグレーアウトされないのかを備忘録代わりに。
A:効果が反映されるから
【カラー】設定は彩度を変更するのみなのでグレーアウトされますが、【カラークローム・エフェクト】や【カラークローム
ブルー】は色情報の階調性を変更する設定であるため、結果ACROSやモノクロ,セピアでも効果が反映されます。
カラークロームエフェクトは濃い色に対して、明るさと彩度にコントラストをつけることで、色の“深み”を表現しています。
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